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Namikiを支える技

Namikiの蒔絵万年筆は、数々の高度な技法を駆使し製作されます。
漆を塗り重ねるほどに深みを増す色、照り映える金粉、銀粉。
絵柄にいきいきと表現される美の世界には、伝統を伝える匠の技があります。

緻密な工程を繰り返すことで生まれる蒔絵の美

塗る・描く・蒔く・研ぐ。美しく繊細な蒔絵を生み出すため、
この4つの工程を幾度となく繰り返します。
完成までに必要な期間は3カ月以上、多いものだと130もの工程を経て蒔絵万年筆は完成します。

  • 塗る

    蒔絵万年筆の下地となる黒い漆。これを胴軸へと塗っていきます。

  • 描く

    下地となる漆の上に、微細な模様を何種類もの筆を使って描いていきます。

  • 蒔く

    漆の上に金粉を蒔きます。使われるのは「粉筒」と呼ばれる細い竹の道具。

  • 研ぐ

    漆を全体に塗ったあと、木炭で漆をすり落とし、絵柄を浮かび上がらせます。

さまざまな技法

  • 肉合研出蒔絵(ししあいとぎだしまきえ)

    高蒔絵と研出蒔絵の手法を併用。絵柄を漆や木炭の粉などを使って、高くしたい所だけを盛り上げ、下地と地続きになるようになだらかにし、高低差のある面を一様に研ぎ出すなど、高度の技術を必要とした技法です。

  • 研出高蒔絵(とぎだしたかまきえ)

    背景の霞(かすみ)などを研出蒔絵で仕上げた後、主となる絵柄を漆や木炭の粉などで盛り上げた後、平蒔絵と同じ手法で仕上げます。重厚で豪華な表現をすることができます。

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  • 研出蒔絵(とぎだしまきえ)

    主となる絵柄を平蒔絵と同じ手法で描いた後、素地全体を漆で塗り固め、研ぎ出して絵柄を浮かび上がらせる技法です。

  • 研出平蒔絵(とぎだしひらまきえ)

    背景のカスミなどを研出蒔絵で仕上げた後、主となる絵柄を平蒔絵で仕上げています。

  • 平蒔絵(ひらまきえ)

    漆で描いた絵柄の上に金粉、銀粉、プラチナ粉などを蒔き、乾燥後漆を塗り重ね、固まってから磨き上げて仕上げます。

  • 螺鈿(らでん)

    夜光貝、蝶貝、あわびなどの貝殻の裏側を薄く剥いで小片とし、それを漆で塗り固め研ぎ出して仕上げます。

  • 平文(ひょうもん)

    金、銀、錫などの小板を紋様状に切り、漆で貼り付けてその上を漆で塗り固め、木炭で研ぎ出して紋様を浮かび上がらせる手法です。

  • 卵殻(らんかく)

    うずらなどの卵の殻を砕いて小片や粉末状にして、漆の面に貼りつけ、上塗りの後研ぎ出し、紋様をあらわす手法です。

  • 沈金(ちんきん)

    漆面に専用のノミで文様を彫り、その彫跡に漆を入れ、金箔や金粉で色を置くことで絵柄を表す技法です。

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